第1回モノリス・ミートアップ、そしてモノリスデータリカバリにおける革命。
ACE Labは2017年3月23、24日、プラハの新オフィスにて第1回モノリス・ミートアップを開催しました。
ACE Labのモノリス・ミートアップには、27カ国以上から70名を超えるデータリカバリ・エンジニアおよびデジタル・フォレンジックの有識者が参加しました。最も難しいタスクを解決するためのネットワークを構築し、経験を共有し、協力方法を探し出すいい機会になりました。
モノリス・ミートアップでは、リスクおよび時間費用を抑えながら、最も複雑なモノリス・ケースを解決する知識を共有しました。複雑なためこれまでモノリスに対応していなかった参加者に対して、ラボでのモノリスをリカバリするデモンストレーションを行いました。
モノリス・ピンアウトのリサーチ
ミートアップでは最初に、モノリスのソルダリングおよび読み取りの標準的な方法をレビューしました。モノリス・ピンアウトのリサーチならびに不明なピンアウトのモノリスをリカバリする際に発生する主な問題や可能性について詳細な情報が提供されました。ACE Lab側の講演者は、ピンアウトのレイアウトを手動で検索する方法、そしてそのために必要となるスキルとツールについて参加者が理解できるようにしました。
モノリスのリカバリはかつてないほど簡単に
モノリス・ミートアップでは、破損したモノリスからデータをリカバリするACE Labの革新的な新技術が最も印象的でした。高度なソルダリング・スキルは必要ありません。 この方法は、モノリシックなFlashデバイスのテクノロジカルピンに接続するよう設計された当社の新しいPC-3000 Flash Spider Board Adapterに実装されています。
Spider Board Adapterの主な特徴:
- テクノロジカルピンアウトへのソルダリングが不要であることから、時間が節約でき、リスクが減り、これまでにないほどモノリス・リカバリが処理しやすくなります。
- 25本の特殊なニードルにより、どのような配置のピンアウトにも簡単に接続する方法が見つかります。
- GNDおよびVCCピンは、使いやすいようスクリューコネクタで固定されています。
- このアダプタは、顕微鏡専用として関発されました。
Spider Board Adapterを使ってできること:
- ソフトウェア・レベルでコネクタを微調整。
- 同じようなケースで使えるよう、これまでのピンアウト設定をファイルに保存。
- 一定して5Vを維持するか、VCC(1.8 V~3.6 V)電源を制御。
- ソフトウェア経由でアダプタの電源を制御。
- 完全に機能するカードアダプタとして、部分的に破損/フォーマット済み/消去されたSDおよびMicroSDカードからデータをリカバリ。
※Spider Board Adapterは、PC-3000 Flash Reader 4.0と互換性があります。
Minimal Soldering – Minimal Risks
(最小限のソルダリング-最小限のリスク)
Spider Board Adapterは、以下のすべてのモノリス・フォームファクターに対応します。
- MicroSD
- SecureDigital
- UFD
- MemoryStick
- eMMC(SDプロトコル経由でチップを読み取り可能)
最近の市場動向はとりわけ急速に変化しているため、最新の課題を念頭に入れておくことが極めて重要です。ACE Labのモノリス・ミートアップによって、モノリスのデータリカバリにかかわる技術者が集まり、極めて複雑と考えられていた最もよくみられるタスクとケースに関する最新のソリューションの話し合いを促進することができました。
この新しいアダプタはPC-3000 Flash の拡張機能製品としてPC-3000 JAPAN で既にリリースを開始していますので、購入をご検討のお客様はお気軽にお問い合わせください。
PC-3000 JAPAN サポートチーム